逸木裕のWebSite

2020/04/08 22:16

長編の改稿を送付し、『銀色の国』の再校ゲラ。の傍らに、久々に新しい長編を書いている。真っ白なキャンパスに文字を刻んで作品世界を切り開いていく感覚、何度やっても不安定で少し怖い。

しかし世間はコロナ禍がとどまるところを知らず、ついに緊急事態宣言が発令、東京都下の店舗は軒並み営業縮小か臨休へ。書店もしまっているところが多く、書店員さんの身の安全を考えると妥当だとは思うが、本が出たばかりの作者の心境を考えると胸が痛む。早いところこの騒動が収まってくれることを願いたいし、何より体力のないところは自治体による手厚い保障が欲しい。

そんな中、かわいいイヤホンを買った。AG-TWS02のグリーンモデル。本当はこの下位機種のAG-TWS03が欲しかったのだが、これは大人気機種につき一ヶ月以上待ったの入荷せず、仕方なく02を購入。音質も嵌め心地も大変よく、ミュージックライフを楽しめそうな気がしている。

2020/04/03 08:18

引き続き長編改稿。山場なので寝ても覚めてもそのことばかり考えていて、たまに自分の住む場所が現実なのかフィクションの中なのか判らなくなる。懸念はだいぶ潰したので、あとは書くのみ。

今日のBGMはヴェンゲーロフのベトコン。

https://www.youtube.com/watch?v=gIdqiis3Mts

2020/04/02 17:45

久々の日記。ゲラ地獄は終わり、プロットの提出もひとつ終わり。現在は別の長編の改稿中。これが終わったら『銀色の国』『少女は夜を綴らない』の再校ゲラが届くのでそれをやり、プロットをもう一本。そのころにはまた別の長編の初稿に取りかかれそう……というスケジュール。

しかしコロナ禍が凄まじく、僕も現在はほぼ在宅ワーク。作家業とプログラマー業というのはとてもよい仕事で、在庫リスクも固定費もないため不況がきても即倒産ということがない。しかも作家業はまかり間違ってヒットが出ればスケールもするという、労働集約型の仕事からは考えられないすごい仕事である。一方、固定費のかかる音楽業界や飲食業界は大変な苦境で、ミュージシャンや飲食の友人は苦しんでいて大変そうだ。遅くとも今年いっぱいくらいでワクチンや薬が整備され収まると思うので、あと一年なんとか凌いでほしい。普段の生活が戻ってきたら、大勢友人をつれていくので。

今日のBGMはショスタコーヴィチの『バビ・ヤール』。


https://www.youtube.com/watch?v=YOmfNobfeqw

2020/03/09 19:22

『銀色の国』ゲラ、『少女は夜を綴らない』ゲラで忙殺されている。起きている間は基本的にプログラマ仕事かどちらかの作業をしていて煮詰まり気味。これが終わったらプロット2本を書いて別の長編の直しと、作家らしい生活になってきた。とにかくいままでは直しが多く刊行ペースが悪かったので、ここらでぐいんとスピードを上げたい。

しかし世間はコロナ禍がますます激しく、日本も大変だが西欧に飛び火して株価などえらいことになっている。増税ショックのあとにさらに大変なのがきて、焼け野原が戻るまでには時間がかかりそうだな。リーマン・ショックの惨禍を見てきたので、もう一度あれをやるのかと思うと気が重いが、まあやるしかないですわな。明けない夜はない。

『ミッドサマー』はまだ見ていないというか、万一コロナに感染したら仕事が詰むので一応自粛している。サウナに行くのが好きなのだがそれもいけない。早く収まってほしい。

音楽はビリー・アイリッシュの新譜、"No time to die"を最近よく聴いている。007のテーマソングはSkyfallからこちら似たようなテイストの曲ばかりなのだが、これはビリー・アイリッシュの美声と相まって聴いていて切なくなる名曲。"Bad guy"のようなポップなものだけではなく、こういうバラードも歌えるところに歌手としての底力を感じる。


https://www.youtube.com/watch?v=GB_S2qFh5lU

2020/02/29 21:44

世間は新型コロナ禍でえらいことになっている。ぼくが参加する予定だった公私いくつかのイベントもすべて飛んでしまった。4月にプライベートで久々に演奏会に出るのだけれど、それは果たして開催できるのか。これがなくなると楽器を吹く予定が全部飛んでしまう。

そんな中、風邪を引いてしまい少し倒れていた。熱は38度まで上がったのだが一日で引いたため新型コロナではない模様。ただ胃痛が残ってしまっていて食事が充分に取れず、数日寝込んでいたため体力的にもかなり削られている。今日は階段を上がるだけでつらかった。

現在は新作長編のプロットの作成と『銀色の国』『少女は夜を綴らない』のゲラ作業が平行して進行。事前では3つもあると頭の切り替えが大変な気がしたが、意外とそんなことはない。マルチタスクに向いているのかもしれない。これが片付いたら別の長編の改稿と、プロット修正がふたつ。なんだか作家らしい生活である。

そんなこんなで読書がはかどっておらず今週はインプット周りが壊滅的。そんな中、染井為人さんからいただいた新作『正体』を読み進めているのだが、これがめちゃくちゃ面白い。盛り上がる箇所は言うに及ばず、平場のなんでもない部分でさえもぐいぐい引き込まれる小説で、500ページ近いのに長さを全然感じない。登場するキャラクターがことごとくいい。すごい筆力、文章力、キャラクター造形力。

映画は『ミッドサマー』を早く見たいのだが時間がなく来週回しか。

2020/02/22 17:09

順調にいくと9〜10作目になる長編のプロットを制作中。
プロットは難しいもので、プロットを面白くしようとしすぎると必定展開の数がもりもりになって、登場人物がコマのようにプロットに動かされるピタゴラスイッチみたいな話になってしまう。そうなると一番大事なキャラクターの心情などを書き込む余白がなくなってしまって、どうにも作りものめいてしまう。余白を上手く練り込みながら、仕上がりを考えてプロットを考える必要があって、最近ようやくこの手の作業ができるようになってきたなという感じ。

難しいのはピタゴラスイッチ的な小説、展開やどんでん返しがひたすら乱打される小説を面白く感じる人というのも一定数いることだ。もちろん小説の読みかた、引いては読者の感性に上下などあるはずがなく、そういう読みかたを否定するつもりは毛頭ない。あくまで僕の感性として、登場人物の心情を丁寧に描いた作品が好きというだけで、読みかたに貴賤はない。僕なりのプロットの作りかたを習得しつつある過程というだけで、ほかの作者のかたはまた違った書きかたをしているのだろう。書きかたも読みかたも多様で自由なのが、フィクションの豊かなところだと思っている。

2020/02/20 23:58

カフカの短編集を読んでいる。
カフカを読むというのは追いかけっこに似ているなと思っていて、抽象的な物語に対し意味を解釈しようと思えばできるのだけれど、そうすると物語の芳醇さが一部落ちてしまうような感じがする。物語世界を物語世界のまま丸ごと受容すればいいのかもしれないし、実際にカフカが紡ぐ物語世界はヘンテコで綺麗で魅力的なのだが、そういう読みかただとあまりにもぼんやりしてしまう感じがする。カフカを読むこと自体が、いつまでもたどり着かない城に向かって歩いているような、そんな不思議な感覚。私は『掟の門』『流刑地にて』あたりが好きです。

2020/02/20 00:03

今日の作業は『銀色の国』『少女は夜を綴らない』のゲラ直しと、プロットの制作。毎日パラレルでじりじりと進めている。

2020/02/20 00:02

須賀しのぶさんの『革命前夜』を読んだのだけどすごい面白かった。重厚な歴史小説・音楽小説でありながら大変読みやすく、何よりエンタメのケレンと魅力が隅々まで行き渡っているのにしびれた。そして登場するキャラクターがいいヤツ嫌なヤツ含めて全員魅力的で、膨らみがある。本当に素晴らしい小説だと感じた。ほかの作品も読まないと。

2020/02/19 00:59

最近はプロットの作成、五月に出る新刊『銀色の国』のゲラ直し、六月に出る文庫版『少女は夜を綴らない』の直しの三本立てで進めている。ぼくはパラレルタスクは割と得意なほうで、ひとつのものを根詰めてやるよりも飽きたら別のタスクに逃げられるほうがトータルでは作業が進んでいく。よりよいものにして読者の皆様の前に出したい。

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