逸木裕のWebSite

2022/11/24 17:35

最近はひたすら資料読みの毎日。資料読みは一冊本を読んでも使える情報などわずかであり、その分のアウトプットが減るので不安になってくるのだが、これをやらないと作品のクオリティが上がらないので、腹をくくってやる必要がある。週内には短編のプロットを一本あげたい。

多島斗志之『密約幻書』を読む。ハリウッド映画を見ているようなテンポのよいポリティカル・サスペンス。冒頭の日露戦争のシークエンスがとても良い。人間ドラマはやや薄味。

2022/11/10 00:06

先日は日本推理作家協会賞の授賞式であった。作家業は普段は地味の極みで、脳内とパソコンで完結してしまい、読んだ観客の声も直接的には聞こえないのでついつい日々の作業が何につながっているのか見失ってしまうのだが、このようなセレモニーに出るときちんと現実とリンクしているのだなと実感させられた。隅々まで行き届いた立派な式典で、僕はアマオケで結構活動していた時期があるため、これを準備するためにどれほどの労力が費やされたのかを考えると頭が下がる思いだった。ありがとうございました。

以前として体調が悪く、久々に3kmほど走ったら多少マシになった。その他もろもろも不調ではあるのだが、まあやっていくしかない。ホント不調がデフォルトになってきてしまったな。

2022/10/24 00:08

短編を一本書き上げて送付。9、10月は本当に忙しくて大変だったのだが、これでようやく通常営業に戻れる感じ。

最近読んだ本では小川哲『君のクイズ』が面白かった。最初に謎が提示され、それを主人公が解いていくというミステリ構造を用いて書かれた作品なのだが、この謎を解いていく過程が、主人公の人生そのものと密接にリンクしていて、文芸としての面白さにも寄与しているあたりに感嘆した。ミステリを書く際に、謎を解いていく情報操作のセクションと、主人公たちの人生そのものを描く文芸的なセクションは分離しやすいのだが、ここをこれほどスマートに不可分に描けるとは本当に高度な達成だと思う。結末も文句なし。

2022/10/06 17:19

短編の改稿を終えたので送付。月末に向けてもう一本短編を書く。このひと月は完全にオーバーワークで身体もボロボロなので、少しペースを落としてまた次の本の準備をしたい。次の大きな締切は一月。

2022/10/05 23:01

長編は仕上がったので送付。まだ煮詰めきれていないのだが、これ以上手元で時間をかけるよりは一度編集さんに読んでいただこうと判断した。今日は短編の改稿をして送る。月末にももう一本、短編の締切がある。皆様ご発注ありがとうございます。

津原泰水さんが亡くなった。僕は作家活動に対し、芸術家・職人・商売人という三つの点で結ばれた三角形を行ったりきたりしながら作品を書いているイメージがあるのだが、津原さんはかなり芸術家よりのエンターテイメント作家だったと思う。作風の幅も異様に広く、僕が敬愛している作家の中では多島斗志之さんと津原さんは多彩さという点では双璧であった。58歳、若すぎる。多島さんも最後は早すぎる失踪を遂げており、尊敬している作家を喪うのはつらい。ご冥福をお祈りします。

2022/10/04 22:14

長編の改稿ツメツメ。もう少しで仕上がる。

夢や希望やモチベーションがなくとも、意地があれば仕事は続けられるかもなと最近感じている。あとは人ですね。この人のためにというのがあるからまだ当面は続けられるかな。

2022/10/02 23:12

原稿仕事をひと通り終えて本日は野球を見ていた。球史に残るであろうパ・リーグ決戦10.2は、僕が野球を見始めてから30年くらいで最も劇的な出来事のひとつだった。選手の皆様お疲れさまでした。「事実は小説より奇なり」という言葉があまり好きではなく、事実より奇なる小説などいくらでも書けるわと思う一方、その奇にリアリティを与えて読者を引き込むのが難しいんだよなとも思った。

2022/10/02 11:08

長編の改稿はあと三日で上がりそう。お待たせしてしまい申し訳ない(毎日謝罪している)。アウトプットをしているとそちらに集中してしまいなかなかほかのことができない。

2022/10/01 11:48

長編はあと4日で上がる。大変おまたせしてしまい申し訳ない。

最近またミステリを書く難しさに悩み苦しんでいる。ミステリの範囲はいまや広いが「謎を提示して、それを追っていくことでストーリーラインが成立している物語」と僕は定義している。謎を提示して、読者が登場人物とともに解いていく構造は強固でリーダビリティを生みやすいのだが、実はドラマとしての美味しさは謎を提示する側・犯人の側にあることが多いため、工夫をしないと竜頭蛇尾に終わりがち、あるいは読者をびっくりさせて終わりがちな構造とも言える。

まあかように難しく、もうミステリ構造ではない普通の小説を書きてえなあとも思うのだが、一方でミステリ構造を使わせてもらうことで間違いなく得をしている部分もあるわけで、まあやはり書ける最良のものを書いていくしかないなと。もうアマチュア時代も含めると8年もミステリを書いているためそれなりに技術も蓄積されており、一般文芸の世界でシノギを削っている人々に対抗するためには、ミステリと文芸が止揚した突端で生まれるような作品を目指していくしかないのかもなとも思っている。まあ創作は難しく、毎回試行錯誤トッドハンターである。こんなことをやっている作家についてきてくれる読者には感謝しかない。いつもありがとうございます。

2022/09/30 23:10

長編の改稿はようやく目処が経ち、あと4日ほどで終わりそう。最近は作品が肥大化傾向にあったので、今回はタイトにまとめようと試みたのだが書いているうちにタイトすぎないか心配になってしまい、結局書くのは大変だった。まあ慣れていくしかない。

深町秋生さんの『天国の修羅たち』を読んでいる。僕はヘルドッグスシリーズの大ファンで『地獄の犬たち』も『煉獄の獅子たち』も熱狂して読んだのだが、完結編の本作は極端に枚数が薄い。このへんも何か企みがあるのではないかと読み進めている。序盤からディティールがみちみちに書き込まれていて読ませる。面白い。

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